人気ブログランキング | 話題のタグを見る

NYで日本酒を営業する日々をつづる・・・・つもりがただの独り言日記に成り下がっているかも。


by hiromi_iuchi
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
5月2日真昼近く。
日本にいる友達と電話をしていると、「忌野清志郎、死んだ・・・」って教えられた。
ショックだ。
かなりショック。

小学4年の時、10才上の従兄のにーちゃんからRCのテープをもらった。
なんかよーわからんけど衝撃的な歌詞だったのを覚えていた。
”ぼくはタオル。便所のスリッパと仲良しこよしの・・・”
衝撃的!
このような体験から人の感性は作り上げられていくのかもしれない。10才にしてとても気に入ってしまったのだ。

そして
高校3年の時、同級生の男の子からテープをもらった。
RCサクセションのテープだった。
その中で一番気に入った曲の歌詞・1分くらいの超短い曲。
受験勉強しながら聴いていたのを覚えている。

”一番大事なものは自分なの〜よ〜。
 その次に大事なものが勉強でぇ〜。
 3番目に大事なものが恋人よぉ〜〜。”

深いっ!

それと名曲。
スローバラード

やっぱしかっこいい、この人。
永遠に。

ご冥福を祈る。
# by hiromi_iuchi | 2009-05-07 02:43 | ひとり言
最近、シンクロすることが増えてきている。
2月頭頃に、NYに新規店として精進料理の店をオープン予定のシェフとのミーティングの話しが入ってきた。日本酒と精進料理のマッチング!を考えていると、その何週間後に、すぐ下の投稿の通り全く違う線から「日本酒と精進料理のディナー」企画が舞い込んできた。なんだか不思議な縁だなと思っていたわけだ。

さぁ、そのNY初の精進料理レストラン「嘉日」さんが、日本酒の選定もおわり、3月末にソフトオープニング。早速ご賞味に行ったところ・・・

きゃあ〜〜〜〜美味しい〜〜〜〜!
美味しいのです。
精進料理というと椎茸の含め煮とか、ごま豆腐、高野豆腐などなどどちらかといえば、「質素」っちゅー印象があったのだが、とてもゴージャス。
懐石なのだ。(Kaiseki-という言葉はもう随分NYではアメリカ人にも浸透している・・)

開店前に酒のプレゼンに行った時に日本から届いたばかりだった食器類の数々もとても素敵だったので、器にも注目。

日本酒6銘柄。ワイン6銘柄。無駄のないセレクション。
ソフトオープニングのため、2種類のコースのみ。$45と$65。迷わず$65を選ぶ。
酒はソフトでニュートラルな山梨の酒「笹一 純米」をまずは選択。
一皿めでノックアウト。カリフラワーのソースに惚れる。
 
NY初、精進料理レストラン「嘉日」_f0013404_1215498.jpg

NY初、精進料理レストラン「嘉日」_f0013404_1223551.jpg

NY初、精進料理レストラン「嘉日」_f0013404_1231977.jpg




この後に手打ちそばが出てきたのだが、これが絶品。美味しかった。
付け汁はもちろんかつおでなく昆布!シェフは長野県でそば懐石店にて料理長の経験あり。さすが。
そばよりうどん派の私もこのそばなら毎日食べたい。

全コースの写真を撮るつもりだったが、例にもれず興奮しすぎてほとんど写せていない・・・

料理を堪能したあと、シェフと立ち話して褒めちぎる。
「ありがとうございます。精進の世界の人からはこんなの精進じゃないって言われるんです。」
とシェフ。
いやぁ〜精進の世界はなんもわからんが、たぶんそうなんだろう。だって美味しすぎるから。

31歳の若きシェフの気合いがこもった自然の恵みから造り出される料理。
一品一品が私の背筋を伸ばしてくれた。

満足。
いまNYで一番お薦めの店。
# by hiromi_iuchi | 2009-04-28 01:47 | 営業日記
3月4日。
イーストビレッジのベジタリアンレストラン"Counter"にて、「精進料理と日本酒のペアリングディナー」という企画をやった。

日本から精進料理家が来られ、New Yorkerに精進料理を紹介したいということで持ち上がったこの企画。面白そうなので、日本酒とのペアリングを引き受けた。

メニューから:
*かぶの利休スープ Turnip Rikyu Soup
 ー 心 純米吟醸酒 (川島酒造・滋賀県)
*大豆とすき昆布サラダ、レモン味噌ドレッシング
 ー 笹一 純米酒 (笹一酒造・山梨県)
*蒸しかぼちゃと豆腐
 ー 八鹿 特別純米酒 (八鹿酒造・大分県)
*野菜ちらし寿司
 ー 日本酒マッチングなし
*豆乳ゼリー、イチゴソース
 ー 梅花音 純米梅酒 (あさ開き・岩手県)

精進料理という、魚肉のだしを一切使用せず、野菜などだけのだしで造り出す繊細な料理と、日本酒をあわせることは、いつものペアリングとはまた違う。より繊細なものになるだろうから。
ほとんどのディナーの場合がそうなってしまうのだが、料理のレシピから想像して日本酒の銘柄を決めざるを得ないことが多い。本来なら実際の料理と合わせて確実にやりたいものだが、なかなか諸事情がそれを許さない。
今回もぶっつけ本番だったのでどきどきだ。
今日は、今度NYで初めての精進料理の店を開けるというシェフも来られている。

バーテンダーが各日本酒を用意することになっていたのだが、いきなりしょっぱなから間違い!!
2コース目にあわせるはずの笹一 純米を各テーブルにサーブしてしまった。
ま、えっか・・・
って訳にはいかな〜い!
バーテンダーには悪いが、大急ぎで「今持って行った酒は間違いで〜す、飲まないでください」とアナウンスせざるを得ない。大急ぎで1番目にあわせる心・大吟醸をサーブする。
自分で味見してみたが、明らかに心 のほうがあっていた。あ〜よかった。
(違いが分かった人が何人いたかはわからないが・・・)

精進料理というものが何なのか?お寺でお坊さんたちが食べる料理、っていう短絡なイメージしか知らなかった私。でも最近今年に入ってから、近々オープンされる精進料理レストラン「過日」さんのシェフとの出会いに始まって、「精進料理」という単語を度々意識している中で、今回の企画の誘いがあり、う〜んなんかシンクロしてる。

「精進料理はこころで作るもの」、というシェフのスピーチ。
なるほど、なんだか体がデトックス、浄化されたような気がしていた。
精進料理とはどんなものかがわかったような気がして、もっと食べたいと思った。
体がデトックスを求めているのか、心が浄化を求めているのか・・・
(両方やろ)

いずれにしろ、おすすめでっせ。
# by hiromi_iuchi | 2009-04-11 05:46 | 営業日記

くしゃみおやじ

昨日、営業先のミッドタウンに向かう地下鉄の中で、斜め前にすわったスパニッシュ系のブルーカラーのおっちゃん。どでか〜いくしゃみを1発・・2発目・・。はっくしょ〜ん!3発。このへんから車両のみんなの視線を集め始め、8回目くらいでは脳みそはみ出てくるんではないかと心配になってくる。。そしてそしてまさかの連続11回。
思わず数えていたのはあたしだけではないはず・・・・

どんだけうわさされてんねん、おっちゃん・・
最後のほうは思わず応援してしまったではないか・・・
「もう一声!!・・(心の中で)」
# by hiromi_iuchi | 2009-04-11 04:43 | 気になるわぁ〜
忙しいのか忙しくないのか?
なんかとても便利な言葉になってしまっている「忙しい」
全てをそのせいにできる。わしのブログ更新もそのせいだと言えないこともないが、ただ怠慢なだけとも言える。もう2月をすっとばして3月になってしまっているではないか。

2月19日からロスに出張してきた。
暖かい気候なのはいいのだが、帰ってきてそうそう、「焼けた?」と聞かれる。もうこれ以上黒くなりたくないのに。べとべとになるくらいランコムの高い日焼け止め必殺50SPF塗りたくっているのに。あたしのメラニン色素はそんなものではごまかされないほど活発なのか。。嫌になる。
メラニン色素の吸収率を下げるクスリはないのか。。。即買うぞ。

とにかく今回のロスのメインは弊社ロス在駐、しもやんが去年の暮れから温め続けてきたイベント企画、「Four Seasons Hotel で酒ディナー」。後にも先にもFour Seasons に泊まったことのない我々はタダで泊まれるという高級ホテルの太っ腹さににんまりがとまらない。
この機会を逃したら死ぬまでにいつ泊まれるかわからない!と大げさにはりきって、ロスから1時間ほどバレー(谷)のほうにドライブして到着するリゾート地エリアに赴く。
ここのFour Seasons West Lake Valley はジムとかスパなどが充実しており、ダイエットとかヒーリング目当てで長期滞在する大金もちも多いそうだ。(われらには縁のないはなしだが)

ホテル内の日本食フュージョン店「Onix」で初の日本酒と料理のペアリングディナーである。オーストラリア人のレストランGMとイギリス人の料飲部長と日本人の料理長。なんともインターナショナルな感じで、まずはお店のスタッフに日本酒セミナーを行う。
サーバーからバスボーイさんたち15人くらいにセミナーをするが、一番求められるのは銘柄の名前の発音なのである。セミナーの最後にみんなで発音の練習だ。

そして6時から期待ふくらむ日本酒ディナー。なんだか大正琴の奏者まで登場して雰囲気を出すとのこと。集まった40名ほどのお客さんはほとんどが常連で、日本食は好きだが日本酒は全く知らない人たちが多かった。今回も例にもれず、各コースと銘柄をあわすのはぶっつけ本番である。メニューの材料やソースの素材から味を想像してそれにあうであろう銘柄をぶつける。どきどきなのである。
銘柄の変更はきかないのだが、コメント用のためにキッチンの裏に回り各コース料理のソースのバランスを確認する。なんとかいけそうだ。

各コースが出た後にシェフが出てきて料理の説明をする、そしてその後あたしがその銘柄酒について説明するという運び。酒と料理のポイントを結びつけ説得力を持たせるのである。洗脳ともいえる。
始まりはしーんとして聞いてくれるが、大体はコースが進むにつれ、お客の注意は遠くなっていくので、後は野となれ山となれ状態なのである。

まずまず皆様に喜ばれ、イギリス人部長にも喜ばれ、彼女とNYにバケーション旅行に発つというオージーのGMにも別れを告げ、いやぁ、めでたく終わった。
後は1泊のFour Seasons Hotelの夜を冥土のみやげよろしく満喫するだけさ。
高そうな調度品の揃う部屋で、めっちゃねごごちの良いベットと、めっちゃでっかい浴槽を目指しさっさと部屋に引き上げるあたし。下やンは重厚そうなバーを満喫するためにバー居残ったそうだ。

そして次の日の朝。
超気持ちのいいシーツとなんやこれ?というような気持ちのいい枕に別れを告げ、備え付けシャンプーもカバンに入れて部屋を出る。ロビーレストランで朝食なのだ。あたしはホテルの朝食が大好きなのだ。なんだか上品な朝食を上品な雰囲気で食べていて思ったこと、
「あー貧乏でよかったな〜、下やん。」しみじみ。
だって金持ちでこんなんが普通になってしまったら、この特別な満足感は味わえないよね〜、みてみ!となりの金持ちそうな子供連れ家族。あの人たちにはこのあたしの今の満足感はわからんよ。」って。「そーですね〜」と二日酔いのしもやん。
あ〜おいし、ここのオレンジ・ジュース。

是非、またここのFour Seasons Hotelで酒ディナー第二弾を企画してもらいたいものだ。
そしたらこのオレンジ・ジュースまた飲めるあるよ。
# by hiromi_iuchi | 2009-03-10 09:47 | 営業日記