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NYで日本酒を営業する日々をつづる・・・・つもりがただの独り言日記に成り下がっているかも。


by hiromi_iuchi
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鳥取県・千代結び酒造訪問のまき

年末、正月と病院と検査とスーパー銭湯と喫茶店モーニングに明け暮れる。
正月明けの11日は仕事で打ち合わせなどをかねて、鳥取県は境港の千代結び酒造を訪ねる。岡山から特急とは名ばかりの列車で日本海側へと山を越えること2時間強、米子に到着。迎えにきていただいた蔵元さんと、足立美術館訪問。皆生温泉を夢見ていたがかなわず、ビジネスホテルで宿泊の後、蔵元での朝礼に出席のためでかける。緊張しながら米国酒事情を説明し、なんやかんやいっても酒そのものが旨くないと話しにならず!いい酒つくって下さいというのが唯一のお願い。ってことでしめて、蔵見学へ。
この蔵は5〜6年ぶり2回目の訪問であるが、1回目のときにもお会いした思いっきりず〜ず〜弁の杜氏さんに挨拶。5人懸かりくらいで蒸し米を蒸し器から超短いベルトコンベヤーに移す作業を見学。杜氏自らが麹菌をふりかけているので吟醸づくりかと思いきや、なんと普通酒をつくっているらしい。少し大きい蔵では普通酒はほとんど機械に任せることが多いが、このような小さな小さなお蔵さんでは普通酒も杜氏が手を下すのか!と、とても感動。普通酒も美味しそうだ。
少しお話をさせてもらったときに、ず〜ず〜弁で酒造りに「命がけですもんで。。」と言われたときには思わず涙が出てきて隠すのに困った。
夜も寝られないほどつくりのことが気になるらしい。
さすがこちらのお酒には杜氏と蔵元社長の酒造りに対する真摯さがあらわれているのです。力強いが可憐で繊細。独特の高い吟醸香は潔さが表れているような気がする。
蔵人たちも若い人が多く、酒造りをするために集まってきているとのこと。
こうやって真剣につくられた酒を、正しく市場に伝えるのが我々の使命ーとゆるみがちな気を引き締める。杜氏の言葉はわすれられない。。
by hiromi_iuchi | 2007-01-27 08:22 | 本日のお気に入り