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NYで日本酒を営業する日々をつづる・・・・つもりがただの独り言日記に成り下がっているかも。


by hiromi_iuchi
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古酒勉強会・第1回

NYに古酒研究会が発足した。もちろん日本酒。一般的には3年以上熟成させたものが古酒と呼ばれる。
1回目の勉強会ではNYで日本酒をメジャーに取り扱う店のマネージャーや、フードライター、蔵元より2名など、12名が参加。面白そうなこの集まりに、あたしもぼしくんをと共に飛び入り参加。
最近、長期熟成酒にめっきり興味深しメグの酒マネージャーであるおおみちくんが主催者であるため、メグ・トライベッカ店のラウンジにて開催される。今回は3蔵元より4銘柄を試飲。お弁当スタイルにまとめられたおつまみ風いろいろ料理と、4種類のチーズなどとの食べ合わせも体験しながら、古酒に対する興味を深める会である。
この会の趣旨として、長期熟成酒をNYのマーケットにどうやって紹介・浸透させるか、という目的がある(勝手に私が思っているだけかもしれないが。。)。これを考える時に、やっぱりもっとメジャーである他の長期熟成酒・ワインやポートワインと比べてどういう位置にあるのかを意識せざるを得ない。なぜ日本酒でないといけないのか。ポートワインでは味わえない日本酒古酒ならではの魅力は何なのか?必ずあるはずである。思いつくところはやはり旨味。料理とのマッチングにおいてこれを徹底的に探すことであろうと思う。10月に東京は銀座の古酒専門店でも素晴らしい年代物の日本酒古酒をいろいろと味見させてもらったが、その時もこの課題があたまから離れなかった。
第2回目の勉強会では、同じ銘柄の新酒と古酒も比べたいなぁ。特に料理との相性について。できればポートワインとかも用意して、、、あっ、とっても美味しい15年もの紹興酒も。。いろいろと奥が深そうだ。
おおみちくん、2回目楽しみにしています。

味見コメント:
旭酒造・純米吟醸の15年古酒は非常にライトなテイスト。吟醸酒であるからなのかかなりさらっとしていてあまり15年熟成させる必要性が味わえないと思った。同じ吟醸の熟成させていないものと飲み比べれることができればもっとはっきりしたことが言えると思う。でも他を全部飲んだ後にもう一回戻ってみると、また違う印象。1回目より良かった。温度が少し上がったからかしら。。〜適温を探すのも重要。

五十嵐酒造・古天・純米の9年古酒。これは純米だけあって先の吟醸古酒より旨味成分が多いのか、分かり易い古酒。あたりはいいが途中ですとんと落ちてしまう感じがしてもう一歩だと思ったが、ぬる燗にしたものを飲んでみると、味が丸くなりすとんと落ちた部分が補われるような感じになり、かなり良いバランスになった。

3つ目の奥の松酒造・特別純米古酒。これは10年ものと18年ものの2種類。両方ともバランスが良かったように思った。18年もののほうがやはりどっしりと落ち着いて深みがあった。これくらい酸や甘味に丸さと調和があると安心した飲み心地である。
by hiromi_iuchi | 2006-12-19 09:22 | 本日のお気に入り