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NYで日本酒を営業する日々をつづる・・・・つもりがただの独り言日記に成り下がっているかも。


by hiromi_iuchi
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友人TちゃんはNY中国人コミュニティーにDeepに浸入しているお方。
彼の痛風の痛みもとりさってくれたという必殺ドクター・チョーを紹介してもらい、ストレスとコンピューターに固まりまくっている私の体をほぐしてもらうべく治療を開始する。
お手伝いさんに招き入れられ先生のアパートに入ると、ワンルームを棚でうまく仕切ってあり、棚の向こうにはベッドあって誰か寝ている様子。あやしい感じ。
ソファーで留守の先生を待つこと10分。約束の2時きっかりにあらわれた小柄な中国人のおっちゃんは、帰ってきていきなり治療にかかる。Tちゃんの言うとおり「水戸黄門と仮面ライダーのおやっさんを足して2で割った」感じそのままで、ぷっ!と吹き出しそうになる。
自己紹介もなにもなしでマッサージ椅子に座らされた私は目隠し状態でとりあえず身を任せる。途中、手の感じが変わったり、ヌードルを食べる音が聞こえたりしたのだが、後で思うと先生と奥さんが入れ替わっていたりしたのだろう。その間にも5人くらいから電話がなりっぱなし、訪問者(若者の中国人)もあったりと、電話・会話をしながらもマッサージは続く。忙しいったらありゃしない。一度出て行った若者中国人は友達をつれて再登場。この友達はチョー先生に質問がいっぱいあるらしく(学校のレポートかなんかか?)おそらくDeep な哲学的質問をしていたのだと思うが先生はつばをとばしまくるような勢いで熱く語っていた。いやぁ、何言ってるか聞きたぁい!!!
その間にも二人ほど訪問者が来た模様。ベッドのへんからじゃらじゃらと音が聞こえてくる。奥さん達の麻雀が始まったらしい。
ここまでず〜っと中国語のみ。チョー先生を始め登場人物は英語が話せないらしく中国語の嵐であった。しかも目隠し状態。ここどこやねん!
中国マッサージ秘技のようなおわんを使った治療(説明できない。。)を施され、背中にあざを6コつくられてこの日の治療は終わった。
「ありがとっ」と唯一のチョー先生日本語で見送られる。あ〜ちょーあやしい体験。deepな中国人社会を垣間見ました。
# by hiromi_iuchi | 2007-04-05 07:18 | 気になるわぁ〜

ロンドン日本酒事情

ロンドンに初の営業出張。展示会を絡めての1週間の滞在。
まず驚くべきことはー、もう物価が高いのなんのって、、わたくしNYに住んで長くなり、物価が高い都市NYで暮らしているという認識を常に恨んでいたのだが、いきなりぶっとばされた感じ。NYからロンドンに行くとまるで発展途上国から来た人のような金銭感覚となり、レストランでは注文をおそれ、ショッピングなんてとんでもない、毎回あたまの中で暗算にあけくれ、ひぇ〜とため息をつきながらの財布とにらめっこ状況になったのであった。ドルに換算すると、ま、大体NYの2倍の値段である。マクドナルドセットで1200円、地下鉄にのったら1000円、昼飯食べたら3000円。。。ロンドン人はどんだけ給料をもらっていらっしゃるのであろうか。
そんなことで外食もおちおちできない物価高の中、日本食なんてすんごい贅沢なことなのではないだろうか?枝豆が・・1000円なのですから。
日本酒はとなると、やはりNYの1.5〜2倍くらいでしょうかね。

ヨーロッパの中でも地酒の人気が昨今上昇してきているというのがロンドンってことで今回よりの営業となったわけだが、地酒に対する市場の認識は、ざっと見てNYの10年前くらいの状況ではないだろうか。メニューを見ても、まだまだ有名銘柄のみが横行している様子で銘柄名と吟醸か純米かというくらいの最低限の説明しかのっていない。味の説明をメニューに施している店は少しだけだった。ましてや食べ物との相性など遠い感じである。酒ソムリエ/利き酒師というタイトルをいかしてコンサルティング業をしている人もいるようだが、銘柄の選択のみでとまっているのではなかろうか?まだまだポイントが整理されていないようだった。
また、税金がかなり高いのと、ボトルのサイズが限定されること。サイズはワインと同じものに限られる。これは容量に対してかかる税金を計算するのにそのほうが便利だからという理由らしく、英国政府職員の便宜のために、日本文化がないがしろにされるという図式である。日本酒普及のためには、日本政府もこの辺の事情解決に尽力していただきたいと期待するものである。日本酒祭りはもういいから。。

アメリカで高級酒が流行っている理由として、アメリカの飲食業のチップシステムがかなり貢献しているというのが持論だが、ここイギリスでは日本と同じくそれがない。アメリカではウエーターがどんどん自分の売り上げを上げるために客に売り込むが、イギリスではそれが望めないとなると、発展のスピードも遅くなるであろう。

まずはメニュー提案から、スタッフトレーニングへと、アメリカでやってきた市場の土を耕す作業から始めなくてはならない営業。道のりは長そうだが、手つかずの分やりがいも大きいかもしれない。マーケット的には多売は難しそうなので商売としての旨味は大きくないが、日本酒文化発展のためにはかかせないいばらの道であることは確かである。そしていばらの道を進むのは、弊社が誇るぼし営業部長である。
# by hiromi_iuchi | 2007-03-31 06:28 | 営業日記
聞いてください。今日、いつものように出勤のためバスに乗ったら、勇んで座った座席が濡れていた。2分しか座ってないのにパンツまで到達していた。これはきっとおもらしだ。悲しい事実だがしょうがない。声もあげずに前の席に移る(心の声では叫びまくり)。事務所まで5カ所くらいStopがあり、それぞれ5〜6人の搭乗者があるのだが、皆が皆次々にその唯一の空いている席に座ろうとするのだ。唯一おしっこ席の存在を知る私は「It's wet. It's wet....」とその一人ずつにお知らせしていかなければならない。Stopの度にそのセリフを繰り返し、勘弁してよ〜と思いながらも知らんぷりなんてできないよな〜と良心に説得されてつぶやきつづける。。あ〜たぶん私が下りた後はだれかが座って、私と同じ役割を果たすのであろうか・・・
恐るべしブルックリン・バス社会。修行の場所としてはまだまだ奥が深そうだ。
# by hiromi_iuchi | 2007-03-30 07:40 | ひとり言
3月は大忙し。1週目はNYでのレストランショー、2週目は日本は千葉・幕張でのFoodexという食の博覧会、3週目はロンドンでのInternational Food Expoという食博覧会とハードすぎるスケジュール。これ全部に参加するのだから、世界をまたに飛び回るとはこのことだ。

今年は農林水産省・JETROさんが音頭をとって前出のNYとロンドンの博覧会を企画。ロスでは日本領事館が音頭をとって日本酒博覧会をおくればせながら開催したところ。。なんか昨今の「アメリカ酒売れるゾ」プロパガンダにのっかった感じが喜んでいいのかどうか。。。

NYのレストランショーには弊社の問屋さんが毎年ブースを出すのだが、あまり営業につながらないので2〜3年前からは参加していなかったのだ。今年はJetro絡みでボスの命令、仕方なく出展する。
こういう展示会では必ずつきものの、「What is this?-何これ?」という質問に心も体も疲れ果てる気分になり、「Sake !」と叫び返すこととなる。日本酒のビンがずらーっとならべてあって、それを見て分からない人々にこれは米から作ったアルコールです、、と説明することのしんどさ。。毎回疲れ果てるのだが、毎回心を入れ替えて深呼吸とともに笑顔を取り戻すことに努めている。(最近どんどん難しくなってきているが・・)
そんなお客にまぎれて、白人の小太りのアメリカ人おばさん登場。なんかワインか酒にうるさそうな感じである。「辛口をすすめてちょーだい」と言われてすすめると、「これはあんまり好きじゃないわ、もっとコクのあるのをちょうだい」ってことで一応、すすめたものには納得したものの、「日本酒はおちょこでのむべき、ワイングラスで飲むのは邪道なのよ」とのたまった。適当にやりすごすことの苦手な私はまたまた、「いえいえ、タイプによってはワイングラスで飲むと香りや味わいが楽しめるのです・・」と真っ向から意見をしてしまった。やめておけばいいものを。。
おば「でも私の友人の日本酒のエキスパートの人がいっていたわ!」
私「いえいえ私も利き酒師ですから、」
などと意見は平行線。
まぁ、知識がない人々にものをすすめるのはある意味 簡単な部分もあるが、この人のように変な知識を身につけた人の教えを頑なに信じてまげない人々もいるということで、そうなると非常にやっかいなことになる。
「そのエキスパートつれてこーい!」っていうのをぐっとこらえて、「ま、ワインも日本酒も嗜好品ですから、、、」と大人風に納めたが、「だれやね〜ん、このばばぁ!」って感じでしたわ。
「My husbandはVIP なのよ。今日はVIPの友人の誘いで来たのよ〜」と人のバッジをつけてのたまわり、最後はてぬぐいまでもらってかえって、「My husbandが喜ぶわ〜」って、知るか〜!!どこの金持ちのえらい人の嫁はんかしらんけど、てぬぐいちょーだいって言うなよな。。。(←失礼・・言葉遣いがあらくなるわ)

え〜っと、ロンドンでの出来事。いろんな人がブースに立ち寄るのだが、90%が「What is this?」タイプ。その時点で「もういいからあっちいきなさい」といいたくなるのだが、ぐっとこらえて、「日本酒、Rice wineでございます」と説明する。
他でブースを出している出展者たちも暇つぶしにブースをまわって油を売るのだが、そのうちの一人であろう、インド人のおっさん登場。
この人はインド人らしくスウェーデンでお茶を売っている人であるらしいのだが、私の酒人生10年の中でも初めての恐ろしい質問。
「こんなにいっぱい酒が並んでいるけれど、煎茶にあう酒はどれだ?」
ひっえ〜〜 でしょ?いろいろひっくり返りそうな質問は数々あるが、これは初めてだ。
う〜ん「日本酒のチェイサーは水のほうがいい」と答えると、おっちゃんは納得しない。しつこくきいてくる。しかたないので「・・・全部。」と答える。
お茶と日本酒はあうのか?という質問を更にマニアックにした「どの銘柄が煎茶にあうのか!」。どのように銘柄を選んで好いのかわからない。
またここでもなんでも飲ませて適当にやり過ごせばいいものを、正義心か何かがじゃまをして、「だから全部よ、大体質問がおかしすぎるわ。酒とお茶は一緒にのまないのです!」おっちゃんはなんやかんや言っていたがもう並行線なので失礼してずらかる。またこのおっちゃんも手ぬぐいもらって消えていった。
すごいコアな質問だった。。。。 展示会はもうこりごりだ。

はぁ、、戦いの後はぐったりといすに座り込み、あらたな戦いにむかって手ぬぐいを手元にひきよせるのであった。。。


展示会/  NYー日本ーロンドン_f0013404_2503619.jpg
BBC関係のテレビのインタビュー。45秒を2回どり。うちあわせ5秒。いきなりぶっつけ本番。すんごい簡単というか適当というか。。











展示会/  NYー日本ーロンドン_f0013404_2513322.jpg




仮設の舞台にて熱燗と冷酒の味の違いの体験セミナー。後ろで熱燗をつけているのは千代むすび酒造社長・岡空氏。夫婦漫才のような感じで合いの手をいれる社長。これを毎日1回、4日間やったのだ。。。しんど。。





展示会/  NYー日本ーロンドン_f0013404_249142.jpg
# by hiromi_iuchi | 2007-03-28 09:09 | 営業日記

トレードマークの怖さ

営業戦線に勝ち残るべく、数々の新商品を随時登録しようとしているのだが、本日、問題発生。ある商品の名前が米国トレードマーク協会に既に登録されているとのこと。ひとつだと思いきやおまけも!!「あいた〜っ。」ということで専門弁護士に相談。
なんでも訴えるこの国では「まぁまぁ」というわけにはいかないことが多々ある。知っていらっしゃるでしょう?“マクドナルドコーヒー熱々舌やけど事件”とか。。石をなげれば弁護士にあたるというこの国の大勢の弁護士さんを食べさせていくには大変なわけなのです。
このトレードマークの一件に関しても、とてもややこしそうでお金もかかりそうだしまぁまぁで通り越したかったのですが、しっぺ返しが来たときにはたまらなさそうなので、先方の申請が100%認可されないとこを願いつつ、遅ればせながら申請開始を依頼することにした。それがとおるまで1年間くらい発売を延期するしかない。
申請開始してから役所の受領までに6ヶ月、さらに審査に6ヶ月とのこと。めっちゃ「まぁまぁ」やないの〜!そう、役所関係、ファーストフード関係に関してはものすごくまぁまぁ精神なのです。ほんと腹立つ。
米国に住み始めて早10年とプラス、日々連続の腹立たしさを軟化するための対応策として、「まぁまぁ精神」を磨き続けてきたのだが、都合のいいときはまぁまぁでここぞとばかりに訴えてしまう・・・このご都合主義的な切り返しにはいつまでたっても右往左往させられてしまいます。。。

それにしてもトレードマークなどはその役所と弁護士のためにつくられた制度なのではないかしら、と思ってしまう。みんなグルなんちゃう? だれが得するの?

さ、帰ろ。。。
# by hiromi_iuchi | 2007-02-24 09:06 | ひとり言